4年間のうちに「日常」になったこと その3
1日約800人の利用者があるJR八積駅。その大半は、職場や学校へ通う通勤・通学の人々である。ここ数年で整備が進み、屋根付きの駐輪場(写真上と中)となった。そのせいか以前に比べて整然と自転車が並んでいるように思える。
雨の日は利用をためらったり、帰宅時に駅の到着してからの自転車に乗る支度を考えると、ちょっと気がめいっていたのではないだろうか。
また、上りホーム内に雨(日差し)よけの屋根(写真下)が設置された。ホームで電車を待つ短い時間でも、雨に濡れたり強い日差しを浴びることは嫌なものである。改札口で他の利用者と身体を寄せ合うことなくホームで過ごせることは、ちょっとしたことではあるが、気持ちのもちようが違うのではないだろうか。
これらは、JR東日本が設置したわけではなく、すべて村の予算で整備されたものである。村民のすべてが、JR八積駅を利用しているわけではない(高根地区は茂原駅を、一松地区は上総一宮駅を、それぞれ利用している人が大勢いることも理解している)が、村民の暮らしを豊かにする予算の執行として、適切なものと受け止めることができるだろう。
そして将来の長生村のあり方を考える上でも、村にJRの駅が存在し、国道128号線が通っていることを大きな可能性として発信できたらよいと思う。